ゴルフ界のスポーツビジネス|デジタル技術の活用による市場拡大

現在、ゴルフ業界ではプレーヤーの高齢化と人口減少が懸念されています。

その流れを改善すべく、デジタル技術を使った新しいサービスが次々と始まっています。

この記事では、どのようなサービスが導入されているのか、詳しく紹介します。

ゴルフ界にとって欠かせない存在「アーノルド・パーマー」

ゴルフ

今のゴルフ界の繁栄は、アーノルド・パーマー氏抜きには語れません。

まずは、パーマー氏が残した軌跡を紹介します。

IMGを設立

アーノルド・パーマー氏の功績として、最も有名なのがIMG社の設立でしょう。

IMG社とは、インターナショナルマネージメントグループのことであり、アーノルド・パーマー氏とマーク・マーコックとによって設立された会社です。

IMG社設立のきっかけは、パーマー氏が別のゴルフクラブに通っていた大学生、マーク・マーコックにサポートを頼んだことにあります。

マーク・マーコックは法律の専門家となり、パーマー氏の依頼を受けてマネージメントをはじめます。

その時に設立されたのがIMG社です。

パーマー氏が活躍すればするほど、IMG社の名前が全米に知れ渡りました。

IMG社の転機になったのが、サッカーの名選手ペレとの契約です。

大物選手のマネージメントを手がけることによって、アメリカを代表するマネジメント会社に成長していったのです。

現在、IMG社はスポーツ選手のみならず芸能人のマネージメントや、スポーツ大会の開催などをしています。

 選手としての「アーノルド・パーマー」

IMG社の設立に携わったパーマー氏ですが、プレーヤーとしても超一流でした。

メジャー大会では通算7勝(マスターズ4勝、全英2勝、全米1勝)、そして、マスターズに次ぐ規模を誇るPGA大会では62勝をあげ、歴代5位の成績を残しています。

ゴルフの実力はもちろんのこと、そのプレースタイルも人気の要因でした。

パーマー氏のゴルフは、積極的にピンを狙う攻撃的ゴルフで、多くの観客を魅了しました。

パーマー氏が現役でプレーしていた時代は、テレビの普及率が右肩上がりに上がっていた時代であり、多くの視聴者がテレビで放映されるパーマー氏のゴルフに釘付けになっていました。

また、パーマー氏は傘マークを身にまとう独特のファッションによって自身のブランド力を高めていきました。

ゴルフプレーの実力はもちろん、セルフブランディングによって、自身とIMG社の知名度を広めていったのです。

デジタルを利用したサービスの開始

アーノルド・パーマー氏はアメリカのゴルフ界に大きな影響を与えました。

しかし、時代が流れた今、ゴルフ人口の減少が叫ばれています。

ここからは、ゴルフ人口の現象によって苦戦するゴルフ業界に広がるデジタルの取り組みを紹介します。

 GDA

GDAは、ネットワークを使ってゴルフ界の様々なコンテンツを発信する企業です。

そのGDAが取り組んでいるのは、より広く情報を届けることです。

ゴルフのプレーヤーは50~60代の男性がメインですが、この世代は若い世代に比べてパソコンやスマートフォンに馴染みの少ない世代ともいえます。

そういった方々にターゲットを絞り、実際のゴルフ場やショップといったオフラインの場に置いた情報端末で最新情報を提供しています。

ゴルフ場に来ているプレーヤーが、より楽しめるような取り組みを行っているのです。

 GOLFZONE

GDAが既存プレーヤーに向けたサービスなのに対し、GOLFZONEは新規プレーヤー獲得のための取り組みを行っている企業です。

メイン商品は、インドアでも気軽にゴルフが楽しめるように設計された高性能ゴルフシュミレーターです。

身近なゴルフショップなどで本格的なゴルフを楽しむことができるので、会社帰りやお出かけのついでなどに気軽にゴルフを楽しむことができます。

本格的なコースデビュー前のレッスンなどにも役に立ち、ゴルフ人口の増加にもつながるのです。

GDAによるサービス

デジタルサイネージによるコンテンツ配信

GDAのサービスは、デジタルサイネージによって行われるものがほとんどです。

デジタルサイネージというのは、モニターなどに情報やコンテンツを写すことで大勢の人に配信できる媒体のことです。

分かりやすい例をあげると、都会にある大型モニターや病院のテレビ等がデジタルサイネージとなります。

不特定多数の方にデジタル情報を発信しているのです。

ゴルフを楽しむ層のための情報を発信

GDAが発信する情報は、ゴルフに関するインフォメーションがほとんどですが、それらはゴルフを楽しむために必要な情報でもあります。

どんな内容かというと、

  • 打ったボールは全員で追いかけない
  • バンカーは次の人のためにさらしておく

など、実際にラウンドを回る際に必要なルールやマナーなどが中心です。

また、

  • マンションの情報
  • ゴルフ用品
  • 自動車
  • 健康食品
  • 提携企業のお役立ち情報

など、ゴルフプレーヤーの生活に役に立つ情報も配信しています。

こういった情報は、50~60代のゴルファーが求めている情報であり、そのニーズに答えた結果といえるでしょう。

ワンポイントレッスン 

メインで発信しているのは、既存ゴルファーが楽しめる情報ですが、初心者向けのコンテンツも流されています。

ゴルフに必要な基本的技術を動画でわかりやすく解説するワンポイントレッスンのほか、初心者ゴルファーがゴルフをしたくなるようなコンテンツが充実しているのです。

初心者向けのコンテンツを増やすことで、初心者ゴルファーの数を増やそうという取り組みがなされています。

GOLFZONE Japan

店舗やアミューズメントとの融合サービス

GOLFZONは、実際の店舗やアミューズメント施設に設置されており、気軽にゴルフを楽しめるようになっています。

なかでも、GOLFZONの魅力が楽しめるGOLFZONパークは国内に4店舗あり、平日の昼間から多くのゴルファーが集まる人気施設です。

専門店だけでなくゴルフショップなどにも設置されるなど、ゴルフの裾野がひろがっています。

ゴルフバー

GOLFZONの設置は、ゴルフショップだけに限りません。

中には、バーに設置してゴルフバーとしてお酒を飲みながらゴルフを楽しめるようになっているお店もあります。

ダイニングバーとゴルフが融合することでゴルフを手軽に楽しむことができるのです。

フィットネスクラブ

フィットネスクラブにもシミュレーションゴルフが設置されています。

利用者からすると、トレーニングだけでマンネリするところをゴルフがあることで施設を楽しめるようになります。

設置店側のメリットとしては、フィットネスクラブの客単価を少しでも上げられるということがあります。

さらに、ゴルフ業界はプレー人口を増やせるので、3方向にメリットがあるといえるでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。

ゴルフ業界は人口が減少傾向にあるといわれています。

この問題を解決するために、デジタル分野を活かした情報発信や、お手軽にゴルフが楽しめる仕組みの開発による改革がすすめられています。

今後も、デジタルとゴルフの融合の流れがとどまることはないでしょう。

参考記事一覧

進化し続けるゴルフ界!伝えます。今後のリアル!(MARS CAMP)

ゴルフをスポーツビジネスにした立役者 アーノルド・パーマー(GREEN GORA)

ゴルフの「キング」はビジネスでも帝王だった(東洋経済)

ゴルフ愛好家狙い撃ち、GDOがゴルフ場で「O2O」(SPORT INOVATIONS)

デジタルサイネージ(wiki pedia)