タイトル:サッカー業界にみるマーケティング戦略|ポイントはITとアジア進出

サッカー業界のマーケティングのポイントは、IT化とアジア進出です。

そのためには国内でのクラブ間のつながりが必須であり、明治安田生命がその役割を担っています。

観客をどのように集め、観戦しやすくするか、など、さまざまな場面でマーケティングが必要となるなど、サッカー界にもマーケティングの波が押し寄せています。

サッカー業界におけるマーケティングの取り組み

近年、サッカー業界ではいろいろなシーンでマーケティングが活用されています。

サッカー業界におけるマーケティングの目的は、スクールを開講するため、スポンサーを得るため、ブランドの立上げのためなどさまざまです。

そもそもマーケティングとは、お客様が本当に求めているサービスや商品を提供するための情報を届け、お客様が効果的にサービスを受けられるようにすることを言います。 

お客様が快適により楽しくサッカーを楽しめるように工夫されているのですね。

IT技術の活用

サッカー業界ではIT技術を活用しながら、様々なマーケティング活動をしています。

今回は、その例を2つ紹介します。

 ・スマートスタジアム

1つ目がスマートスタジアムです。

スマートスタジアムを導入するメリットは次の通りです。

a.大きな情報網を使ったマーケティング

b.マーケティングをするためのWi-Fi環境の充実

c.カメラやセンサーを使ったスタジアム整備の効率化

d.観戦客や職員といった人がスムーズに動けるようにする

この中で重要視されているのが、aの大きな情報網の運用です。

スタジアム内において、グッズや食べ物などの注文を客席から行えるようにすることで、どんなものが食べられているか、売れているかなどが分析できます。

また、Wi-Fiが使えることにより、お客様情報の収集にも役立っています。

それらの膨大な情報を活用することでチーム内だけでなく、地元の企業と連携して地域全体の活性化を図ることが最終目的です。

このようなことを可能にしているのが情報通信技術であり、情報通信技術を活用したサッカー場がスマートスタジアムなのです。

そして、スマートスタジアムを建設するために、多くのJリーグチームは新スタジアムの建設を検討しています。

中でもガンバ大阪は、ホームスタジアムを新しくして、サッカー専用のスタジアムとして利用しています。

SNSの活用

IT技術の活用の2つ目がSNSの活用です。

海外のサッカーチームはほとんどがSNSを利用していて、ヨーロッパーのサッカーリーグでは、フェイスブック、ユーチューブ、インスタグラム、Yツイッターの公式アカウントを使い情報を提供するのが当たり前となっています。

なかでも、チェルシーというチームは上記の4メディアに加えて、スナップチャット、ヴァインの公式アカウントも作り、活動をそれぞれのメディアに合わせた形にして全世界に配信しています。

日本のサッカーチームにもそれらが徐々に浸透しているのです。

 ・選手の様子や試合情報の紹介

では、実際に日本のサッカーチームはSNSでどんな情報を提供しているのでしょうか。

いち早くSNSを活用している横浜マリノスがSNSで発信する内容は、主に選手の写真や情報です。

試合中のショットや練習中の姿はもちろん、スーツでの移動シーンなど。

スタジアムではめったに見ることができない選手の素の表情が楽しめます。

さらに、選手の誕生日を祝う企画も大人気です。

人気選手の中澤佑二選手のバースデー画像には、実に4400件の「いいね!」がつけられました。

これらは、横浜マリノスのサポーターではない方も見れるので効果的な宣伝にもつながっています。

さらに、インスタグラムの特徴も大きく活用されています。

写真がメインのインスタグラムでは、日本語を読む必要がないため、海外のサッカーファンにもスムーズに見てもらえるのです。

・グッズ紹介

もう1つSNSの恩恵と言えるのが、グッズの紹介です。

実際のスタジアムのグッズ売り場を紹介するほか、グッズをインターネットで買えるようにしているチームが増えています。

さらに、専用のスマホアプリによって席にいながらグッズや食べ物を購入できるようになるなど、スマートスタジアムは物販にも大きな影響を及ぼしています。

企業とのパートナー契約

Jリーグでマーケティング改革が進んだ理由として、明治安田生命の「リーグタイトルパートナー」契約が大きいでしょう。

リーグタイトルパートナー契約は、企業が一つのチームのスポンサーになる従来の契約と異なり、Jリーグ全体をサポートする契約です。

リーグ全体をサポートすることによって、Jリーグ全体を盛り上げることが可能になります。

イベントやサッカー教室の開催をすることを通して、チームスポンサー企業の橋渡しをすることで、スポンサー企業やチーム同士の横のつながりを生みました。

その結果、いろいろなイベントで複数のチームが協力し合い、より活発な活動が行われています。

全国に支社を持つ明治安田生命は、それぞれのJリーグチームと地域社会の関係をスームズにする役割も果たしています。

・サッカー教室の開催

明治安田生命の具体的な活動として、サッカー教室の開催が挙げれます。

過去に開催されたサッカー教室の1例として、鹿島アントラーズのクリニックコーチを招いたサッカー教室があります。

この教室では、仲間や相手の動きを考えながらプレーするチームプレーの大切さを学ぶほか、実際にサッカー選手のような動きをすることでステップを覚えるなど、子どもたちのサッカーの上達に役立てられています。

このようなサッカー教室は、2018年は114回、2017年は186回、2016年は173回、2015年は206回と年間を通じて多く行われています。

この中から将来のJリーガーが出るといいですね。

・商店街のイベント

さらに、試合と連動して商店街でのイベントも開催しています。

諫早市で行われたイベントでは、商店街を中心にアウェイサポーターをおもてなしするなど、街全体でサッカーを盛り上げました。

さらに、試合観戦前のには、片道2㎞のファーレンロードを約30分かけて歩く企画などを催し、道中には選手の等身大パネルも設置されたそうです。

いろんなイベントで地域とサッカー界をつなぐのも、パートナーの仕事の1つです。

・セミナーの開催

サッカー関係者向けのセミナーも、積極的に行われています。

例えば、「新スタジアム建設からみるガンバ大阪の経営戦略について」というセミナーでは、選手との契約の仕方、事業に関連する情報のほか、ホームタウンのあり方などの心構えについても広めています。

このセミナーの参加基準は広く、具体的にJリーグ入りを実現する可能性がなくても参加可能としました。

知識や経験を広めることで、サッカー界を盛り上げようとしているのです。

アジア進出による成長効果

現在、日本のサッカー界はアジアに進出しようともしています。

日本国内だけでなく、海外に目を向けることが今後のマーケティングで重要なポイントとなりそうです。 

・日本の成長戦略にもつながるアジア進出

サッカー界の海外進出戦略は、日本企業の成長も担っています。

Jリーグは、日本経済の成長とサッカー界を連動させる壮大な構想を描いており、経済産業省がすでに支援を始めています。

まず、他国のサッカークラブとの関係を深めることで、より広い世界でお客様を獲得することを狙っています。

そこで出てくるのが、サッカー人気の高いベトナムやタイです。

W杯出場はしていませんが、サッカーが人気スポーツとして広まっています。

そこで、日本ならではの強みでJリーグを広げようとしているのです。

また、イングランドのプレミアリーグをテレビ放映するなどヨーロッパのサッカー界も進出しています。

ヨーロッパと日本のアジアを巡るマーケティング競争が起こっているとも言えるでしょう。

・Jリーグが近年アジアを目指す理由

Jリーグがアジアにその規模を拡大しようとする背景には、国内の人口減少が主な要因としてあります。

Jリーグは、3部制とリーグを拡大してきましたが、日本国内だけをターゲットとしても厳しくなると考えました。

そこで、アジアに目をつけ、若いスタッフらを派遣。

試合の放送地域を拡大するほか、培った知識の拡散も行ったのです。

サッカー後進国に自分たちのノウハウを提供することで、サッカー人気を広げようとするのが、アジアを目指す理由です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今、サッカー界全体ではマーケティングの輪を広げるのがポイントとなっていて、ITを利用した国内戦略と海外進出によって、ヨーロッパと渡り合おうとしているのです。

参考記事一覧

<参考>

【コラム】Jリーグのアジア戦略を国がアシストする背景(KAIKEI FAN)

Jリーグセミナー(wikipedia)

【イベント情報】(V-VAREN NAGASAKI OFFICIAL WEB SITE)

小学生向けサッカー教室(明治安田生命)

【最新のサッカー×マーケティング】JリーグからFIFAクラブワールドカップに挑戦(MCラボ)

多くの新規サッカーファンの取り込みに成功 Jリーグ×ドコモによるデジタルマーケティングの全貌(Marke Zine)

海外サッカークラブに学ぶ!ファンの心を動かすSNS活用事例(BACK YARD)

サッカーとマーケティングの禁断の関係(NEWJI)

横浜マリノスに学ぶ!Instagramを使用した戦略的マーケティング(Colorful)